猫のブリーダーになるために必要なこと&ミヌエットやマンチカンの知識
猫種でも人気があるのがミヌエットやマンチカン!猫のブリーダーになるために必要なことと、ミヌエットやマンチカンの知識とは?猫が大好きだから猫に係わる仕事をしたいと思っている人は少なくないでしょう。どんなところに注意をすればいいのでしょうか。
猫が大好きだから猫に係わる仕事をしたいと思っている人は少なくないでしょう。例えば、猫カフェを作ったり、猫のブリーダーになったりです。猫種でも人気があるのがミヌエットやマンチカン!
今回は猫のブリーダーになるために必要なこと&ミヌエットやマンチカンの知識について迫ります。
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猫のブリーダーになるために必要なこととは?
猫が好き……それは最低条件ですが、それだけではブリーダーは勤まらないでしょう。猫の繁殖・出産・飼育・健康管理を全てしなければなりません。その期間に少しでも異常があったら、的確に判断して必要な対処をしなければならならないのです。
猫が好きだからブリーダーをしたいという人は意外と多いです。確かに手続きをきちんとすればマンションの一室でブリーダーを運営することはできます。しかし、必要な知識は膨大です。
異常出産の場合は、専門知識を持っている獣医師に任さなければなりません。通常の出産のトラブルでも緊急対応もあります。動物看護の知識も持っているほうがいいです。
自分の責任で猫を交配繁殖して、誕生した子猫を流通させていくのです。つまり命を取り扱うことになります。収入面も考えなければなりませんが、お金だけで生体のことを考えず無計画に繁殖するのは絶対にやめましょう。ブリーダーになるには猫や命に対しての責任感や誠実さや高い倫理観を持つ必要がありますね。
ミヌエットをブリーダーから買い受けする前に知っておきたい知識
ミヌエットはペルシャのように優雅な被毛を持っており、マンチカンみたいに短い足で歩く姿がカワイイので人気があります。両方の種類の魅力を受け継いでいる新しい猫種で、体重も2kgから 4kgと小柄な体だから飼いやすいです。性格も人懐こくて愛らしいです。室内で飼うペットに最適でしょう。
ミヌエットは2015年5月に名前が変わりました。それまでは「ナポレオン」という名前でした。ミヌエットの育種計画がスタートしたのが1966年(昭和 41年)のことでした。マンチカンとペルシャの交配で生まれたハイブリッド種です。可愛らしさと気品を備えて魅力いっぱいです。2001年(平成13年)になるとTICA(世界最大の猫の血統登録機関)から新しい猫種として認められています。
ミヌエットは犬のブリーダーが作り出した!
バセットハウンドのブリーダーであるジョセフ・スミス氏によって作出された混血・ハイブリッド種の猫です。彼はドッグショーの審査員をしたりしている熱心なブリーダーでした。
バセットハウンドと同じように短くキュートな足をしているマンチカンの存在を知って、ジョセフ・スミス氏は興味を持ちました。マンチカンに短足と長足の両タイプが生まれるのですが、長足のマンチカンの猫は軽視されてしまい動物保護センターに収容されていました。
ジョセフ・スミス氏は猫の命を救うために、短足の特徴を固定化することだと思い、繁殖をスタートさせました。マンチカンとペルシャの特徴を出すために、両種を交配させて、さらにヒマラヤンやエキゾチックショートヘアなどペルシャ系の猫を交配させてきたのがミヌエットのルーツです。
マンチカンを飼う前に知っておきたいこと(猫種としては新しい)
ペットショップを通さないで、直接ブリーダーから購入すると値段が安い特徴があります。子猫で人気があるのがマンチカン。走る姿が愛らしいですねぇ。
足の長さが特徴的ですが、模様も豊富で毛色のバリエーションも多彩です。外見だけでなく、優しくて穏やかな性格も人気の秘訣です。泣き声も大きくないですからマンションでペットを飼う場合にも最適でしょう。
国際的なTICA(猫の血統登録団体)に公認を受けたのは1995年(平成7年)です。猫の種類では比較的新しいです。足の短いタイプの猫はたくさんの国で自然発生していましたが、ブリーダーによってマンチカンの繁殖が開始されたのは、アメリカのルイジアナ州で1980年代だと言われています。
マンチカンの足が短いのは突然変異によるもので、個体にはスタンダードの短足だけでなく、スーパーショートの「中足」・ラグハガーの「長足」の個体もいます。突然変異である「短足」同士の交配は認めておらず、「短足」×「中足」・「短足」×「長足」の交配のみが認められています。
短足の個体が生まれる確率は2割程度と言われています。実際に足の短い個体と足の長い個体が同時に誕生することは多いのです。
ブリーダーがミヌエットを育てるときに注意している病気
ミヌエットのブリーダーは病気に注意を払います。なぜならば、ミヌエットの基礎猫として影響が強い「ペルシャ」は、先天性疾患や遺伝性疾患が多い猫種として知られているのです。このように疾患を排除するためにブリーダーは注意しています。しかし、完全に影響を排除することはできないのも事実です。全てのミヌエットが疾患にかかるのではないのですが、注意しておくべきでしょう。
遺伝性の疾患の中でも症状が重いものは、心臓疾患(拡張型心筋症とか肥大型心筋症など)やのう胞腎です。心筋症は人間にもある病気で、心臓を動かす筋肉が太くなったり、心臓そのものが大きくなって負担が大きくなります。別に運動をしていないのに息苦しそうにしているたら、ブリーダーは心筋症を疑って病院で検査をします。
のう胞腎は、腎臓の機能を奪ってしまうほどの怖さがあります。腎臓に細かい水の袋がたくさんできる疾患です。腎臓の機能が悪くなると心臓の疾患と同じようにミヌエットは元気がなくなります。多飲多尿の症状がでてきたらブリーダーは注意するようにしています。
短頭種に起こりやすい、眼病(流涙症・角膜炎など)や呼吸器の疾患をさけるためにブリーダーはマズルが短くなりすぎないように育種されます。ミヌエットの個体差があるので、涙の量やまぶたや目の様子には気を付けています。気温が高い季節は空調を調整してエアコンをフル活動させています。
ブリーダーがマンチカンを育てるときに注意している病気
マンチカンは犬のダックスフンドのように極端な胴長ではありません。脊髄に関するトラブルは少ないのです。今でもマンチカンは雑種猫との交配が認められていますから、先天性疾患も後天性疾患も少ない丈夫な猫種ですからブリーダーも多いです。
一般的なマンチカンの寿命は10歳から13歳です。両方の親とも短足タイプであった場合に生まれた短足の子猫は原因不明の突然死をすることもありますのでブリーダーは注意しています。
マンチカンの高齢期は10歳を越した頃からです。運動不足になると肥満になったり糖尿病になったりします。足の短い猫はそのスタイルからヘルニアになりやすいのです。高齢猫になると、運動量は少なくなってきます。育てる場合には、バランスの良い食事を適度に与え、太りすぎに注意してあげましょう。
マンチカンが高齢になると慢性腎不全になりやすいと言われています。大量に水を欲しがったり、大量におしっこをするような症状があると腎不全の可能性があります。これは血液検査をすることでわかりますので、気になるようならば早めに動物病院につれていってあげましょう。
まとめ
いかがでしたでしょうか?猫のブリーダーになるために必要なことと、ミヌエットやマンチカンの知識についてご紹介してみました。大まかなことは理解できたと思います。しかし、ブリーダーになるのは簡単ではありませんから、それなりの覚悟が必要です。